Society #004
目 次
6. まとめ
今回は自転車専用通行帯(自転車専用レーン)から始まって、いかに自転車の街中での地位が不安定かを述べたわけですが、最後に自転車と歩行者を擁護する幾つかの提案でこの話をまとめます。
第一の提案:自転車は車両であることを再確認し、車道のみを走ることにします。
したがって全国に自転車専用レーンを重点的に延伸させましょう。
第二の提案:自動車に対しては理由のいかんにかかわらず、あるいは自転車専用レーンの有無にかかわらず路上駐車を全面的に禁止し、徹底的に取り締まりましょう。
休憩でも人待ちでも、はたまた荷積み荷下ろしでも路上駐車は厳禁です。
なぜなら車道では一番左側が自転車の通行路だからです。甘い法規制ではだめです。
第三の提案:道路に関わるあらゆる行政(国・都道府県・市町村)は、路上駐車禁止で支障をきたす関連業種の車両のための待機・作業広場を早急に確保し、必要とする自動車利用者に開放しましょう。
運送業界はそれでなくとも現在苦境の中にあります。
それを抜本的に支援しつつ、自転車専用レーンを守らなくてはなりません。
歩道から自転車通行が消えた結果、これまでの歩道内に延びる自転車道や通行帯は不要ですから、歩道幅を縮め、駐輪スペースも車道側に設けます。
第四の提案:都23区内の住民は乗用の自家用車の保有を禁じます。
業務用で使う車両は許可制として、どうしても乗用車を保持したい人には高額な車両所有税及び通行税、施設利用税などを課しましょう。
23区内では物流運搬車両、工事関連車両、パトカー・救急車・消防車のみの通行で、あとは公共交通機関及び自転車、そして徒歩を移動手段にします。
土曜日曜祭日に常用車を乗り回した場合は多額な罰金を取ります。
また23区以外及び他府県からの常用車乗入れは原則禁止としましょう。
公共交通機関及びタクシーの利用を励行します。
タンデム自転車やサイクルトレーラーなど安全に家族が楽しめる自転車の通行往来を増やしていきます。
年に何回は土曜・日曜・祭日に限り、全ての首都高速道路を自転車遊覧道に開放することにしてもいいですね。
未来はオランダのような自転車中心の街づくりが一般化し、車は量的に抑制され、健康増進と環境保全に資するようになるといいですね。
こんな考えは暴論と言えるでしょうか? それとも誇大妄想狂の幻想でしょうか?
(了)
By 参禅寺 源吾