焦らず、飽きず、諦めず

挑戦し続ける技術 百歳人生航路 #008
挑戦は一度きりではありません。
本当に意味があるのは、「し続ける挑戦」。
百歳人生の継続に必要なのは、焦らず、飽きず、諦めず に挑み続ける技術です。
本記事では、挑戦に必要ないろいろな技術を考えてみます。
目 次
1. 世相の風:三日坊主の国、日本
「やってみたけど続かなかった」
──この言葉、聞き慣れていませんか?
日本人は“始める力”には長けているが、“続ける力”には少々弱いと言われています。
- 英会話アプリは3日でGive Up!
- 筋トレは2回、10秒で終了
- 日記は1ページで止まる
- ブログは開設したものの、あとは放置
これは、意志の弱さではなく、技術力の欠如であり、挑戦を続けるには、それなりの技術が必要なのです。
そこで今回は、5S航法「習慣」の登場です。
この「習慣」は、行動の定着を意味します。
それを百歳人生に応用するなら、「挑戦」の習慣化になるでしょう。
- 続けるための環境を整える~必須条件
- 続けるためのリズムを作る~必須条件
- 続けるための仲間を持つ~十分条件
- 続けるための“意味”を明確にする~必須条件
これらが揃えば、「挑戦」は“根性”や“気合”ではなく“流れ”になり、それに乗れば挑戦は自然と続いていきます。
2. 焦らず、飽きないための技術構築
挑戦を始めると、すぐに結果を求めたくなるのが人情と言うものです。
結果が出ないと人は誰しも焦りの気持ちが湧いてきます。
でも百歳人生の挑戦においては、そのスピードより持続が価値です。
焦らないための技術とは:
- 目標を“時間”ではなく“習慣”で設定する
- 成果より“継続日数”を記録する
- 他人と比較しない
- 小さな進歩から喜ぶ
焦らない挑戦は、心に余裕を生みます。
その余裕のある挑戦は、その後のさらなる長期的な挑戦に繋がるでしょう。
ところでどんな挑戦も、やがて“飽き”が訪れます。
しかし、その飽きは“失敗への滑落”ではなく、“変化のサイン”だと考えましょう。
飽きないための工夫とは:
- やり方を変える(場所・時間・道具・手順)
- 視点を変える(目的・意味・対象)
- 仲間を変える(共有・刺激・共感)
- 休憩を入れる(中断・再開・再設計)
飽きは、挑戦の“リニューアルポイント”であり、その後にリニューアルされた挑戦は、新しい自分を育てる糧になるものなのです。
3. 諦めないための技術、感情の制御技術
挑戦には、必ず壁が立ちふさがります。
でも、壁にぶつかったときに必要なのは、“根性”ではなく“テクニック”、即ち技術です。
諦めないための技術:
- 壁を“課題”として言語化する
- 課題を“分割”して小さくする
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 支えてくれる人に相談する
諦めない挑戦は、自分との信頼関係を築きます。
そうして信頼された自分は、次の挑戦にも前向きになれるのです。
そのような「自己承認行為」は、『自己肯定感』を補強し、その後の人生航路を豊かなものにしてくれます。
挑戦を続けるには、感情のコントロールも欠かせません。
- やる気が出ない日
- 自信がなくなる日
- 何事も面倒くさい日
- 何もしたくない日
これらは、誰にでもありがちなことです。
だからこそ、感情制御の技術が必要です。
感情制御技術とは:
- 感情を否定せず、受け入れる
- 感情を言葉にして、外に出す
- 感情に合わせた“軽い挑戦”を用意する
- 感情の波を“記録”して、パターンを知る
感情を制御できれば、挑戦意欲は感情に左右されなくなり、結果として安定した挑戦を続けることができるでしょう。
4. 挑戦の“記録化・可視化”と“再起動術”
挑戦は、記録することでその意味が一層深まります。
- 日記に書く
- カレンダーに印をつける
- SNSで発信する
- 仲間と共有する
記録は、挑戦の“証”であり、その証が積み重なれば、自分の軌跡が見えてきます。
挑戦が止まることもありますが、止まった挑戦は“失敗”ではなく、“休眠”かもしくは“一時停止”です。
再起動の技術を考えてみる:
- なぜ止まったかを振り返る
- 再開のハードルを下げる
- 再開の“儀式”を作る(新しいノート・新しい道具)
- 再開を“新しい挑戦”として位置づける
再起動された挑戦は、以前より深く心に根を張るはずです。
根を張った再挑戦の心は、その後の人生の支柱として強固なものになるでしょう。
💡 今日のヒント:「あなたの挑戦、続けていますか?」
- 焦っていませんか?
- 飽きていませんか?
- 諦めかけていませんか?
- 感情に振り回されていませんか?
- 記録していますか?
- 再起動の準備、できていますか?
この問いを立てるだけで、これまでの挑戦が“続ける挑戦”に変わります。
この続ける挑戦こそ、百歳人生航路を進むための推進力になるのです。
🔭 百歳人生航路予告:第9回「四季を感じる」
感性をさまざまに磨く技術とは?
百歳人生は航路は、季節とともに歩む長旅。
次回は、四季の移ろいを感性で受け止め、生活に取り入れる技術を探りましょう。
了
By 百瀬 代次郎
※本記事は、2024年執筆記事ですが、今回ブログの全面改装に伴い再編集した内容になっています。