百歳人生の心得帖・第三帖

その八からその十まで  百歳人生航路  #012

百歳人生を切り開くための「心得十箇条」その3回目で、最終回となります。

その十箇条とはこれでした

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それでは「その八」、「その九」並びに「その十」を解説しましょう。

百歳人生を生きるとは、時間と共に生きることです。

その時間は、単なる時計の針ではなく、季節の移ろいにこそ宿っています。

春の芽吹き、夏の躍動、秋の熟成、冬の静寂

──これらは、人生の節目を映す鏡でもあります。

だからこそ、ここに掲げるのです。

──「四季を感じる 見つめる 取り入れる」と。

「感じる」とは、自然の変化に心を開くことです。

風の匂い、光の角度、虫の声などを受け止めることで、感性は磨かれます。

季節を感じることは、今を生きるということなのです。

それは、過去でも未来でもなく、「この瞬間」に身を置くという姿勢です。

「見つめる」とは、季節の中に自分を重ねることです。

春には希望を、夏には情熱を、秋には収穫を、冬には沈思を

─そうした心の動きを、季節と共に見つめることで、人生は深まります。

それは、自然を鏡として、自分の内面を映し出すという行為です。

「取り入れる」とは、季節を暮らしに活かすことを指します。

旬の食材を味わい、季節の装いを楽しみ、季節の行事に触れてみる

─一見当たり前のようですが、生活にリズムと彩りを与えてくれます。

その彩りこそが、百歳人生を豊かにする源泉となるでしょう。

四季は、ただの気候ではありません。

それは、命のリズムであり、心の調律でもあります。

「四季を感じる 見つめる 取り入れる」

─この心得は、百歳人生を“感性で生きる”ための技術です。

季節の変化に耳を澄ませ、目を凝らし、心を開いてみましょう。

その変化が、あなた自身の人生を、静かに、そして美しく導いてくれるはずです。

人生百年時代において、「学び」は若者だけの特権ではありません。

むしろ、年齢を重ねた今こそ、「学びの本質」に触れる時期です。

そもそも「学ぶ」とは、知識を得ることであり、書物を読み、

人の話を聞き、経験を積むという行為です。

「習う」とは、型を身につけることです。

師を持ち、繰り返し、身体に染み込ませるという過程が「習う」の本道です。

さらに、学びと習いのその先には、「究める」「極める」という領域があります。

「究める」とは、対象を深く掘り下げ、核心に迫ることであり、

表面的な理解を超えて、本質に触れるという知的探求です。

「極める」とは、自分の美学を持ち、独自の境地に至ることです。

他人の評価ではなく、自分の納得によって完成される孤高の道です。

年齢を重ねると、記憶力は衰えるかもしれません。

しかし、洞察力と統合力は、むしろ高まります。

それは、断片的な知識を、体系として捉える力です。

その力こそが、「究める」「極める」ための土台となります。

「学ぶ習うから究める、極めるへ」

─この心得は、百歳人生を“知性で生きる”ための羅針盤です。

学びを決して止めず、習いを続け、究め、極めていきましょう。

それは、あなた自身の人生を、誇り高く静かに輝かせる道となるはずです。

百歳まで生きるということは、挑戦の連続です。

「失敗も挫折も笑い飛ばす」とは、過去に囚われないということです。

むしろ、不安の中にこそ、成長の種が眠っている可能性を秘めています。

その種を育てるのは、「楽しむ」という姿勢です。

楽しむことで、挑戦は苦行ではなく、冒険となります。

百歳人生において、挑戦は終わりません。

身体が衰えても、心が動き続ける限り、可能性が開かれているという証です。

「もう遅い」「今さら無理だ」──そう思った瞬間こそが、挑戦の始まり。

「トライを楽しみ、失敗も挫折も笑い飛ばす」

──この心得は、百歳人生を“挑戦で生きる”ためのエネルギーです。

笑いながら挑み、笑いながら転び、笑いながら立ち上がりましょう。

それは、あなた自身の人生を、軽やかに、そして力強く進めるための秘訣になります。

「百歳人生心得帳十箇条」の解説もゴールにたどり着きました。

この十箇条は、私たちが充実したシニアライフを送るための大切な指針だと思います。

百歳人生を楽々と生き抜くために大切なのは、

年齢を重ねることで得た知恵や経験を活かし、自分のペースで無理なく暮らすことが、真の充実につながります。

未来の不安にとらわれるのではなく、日々の喜びや小さな幸せを見つけ、

心豊かに生きることで、人生の終盤も輝きを増します。

この心得帳を手引きとして、自分自身にとって最適な生き方を模索し、百歳人生の充実した毎日を送りましょう。

 百歳人生航路#001から始まり、この#012で「百歳人生」の基本理念編がとりあえず完結しました。

さらに「百歳人生航路 #013」からは、いろいろな日常的事柄を俎上に載せて「百歳人生」を解説していく応用ガイド編になります。

おそらく説教臭さは消えると思います(?!)。

よろしければ、引き続きご愛読くださいますようお願い申し上げます。

By 百瀬 代次郎

本記事は、2025年1月に掲載したものですが、ブログ全面改装のため再編集しました。

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