もう貯めるな、残すな

身ぎれいに生き抜く技術 百歳人生航路  #007 

「身ぎれいに生き抜く」

──それは、服を清潔に保つことではありません。

モノを溜め込まず、記憶に執着せず、心を軽くして生きること。

百歳人生に必要なのは、身辺の整理だけでなく、精神の整頓と清潔も大事な要素です。

本ブログでは、心から発する環境整備についてお話します。

現代人は、モノに囲まれて生きています

・使っていない家電

・読まない本 -着ない服

・捨てられない“思い出”

これらは、物理的な荷物であると同時に、精神的な重荷でもあります。

特に高齢期になると、「いつか使うかも」、「思い出だから」、「誰かに残したい」といった理由で、モノが増え続けます。

でも、百歳人生に必要なのは、軽やかさのみです。

その軽やかさは「手放す勇気」から始まります。

ところで、5Sの「清潔」「整頓」「整理」は、本来現場改善の基本でしたね。 そのまま百歳人生に応用するなら、

それが精神の整頓術となります。

  • モノを減らし、記憶を整理する
  • 執着を手放し、身ぎれいに生きる
  • 人間関係を整理し、自分の“今”に集中する

これらは、身ぎれいに生きるための技術であり、

人生の質を根本から変える力を持っています。

まずは、物理的な整理から始めましょう。

  • 1年以上使っていないものは、手放す
  • 同じ用途のものは、1つに絞る
  • 思い出の品は、写真に残して処分する
  • 「高かったから捨てられない」は、過去への執着

モノを減らすことで空間が生まれ、

思考と感情にも余裕と言う余白が生まれてくるのです。

記憶もまた、整理が必要です。

  • 過去の後悔
  • 昔の栄光
  • 忘れられない言葉
  • 消えない怒り

これらは、心の押し入れに詰め込まれた“感情の遺品”。

それらをこのまま放置すると、現在と未来の自分を曇らせます

記憶の整頓とは──

  • 書き出す -語る
  • 笑い飛ばす
  • 許す

これらの行為によって、記憶は“過去”から“素材”に変わり素材になったそれら記憶は、未来の自分を支える力になるはずです。

執着とは、過去への固執です。

  • こうあるべきだった
  • あの人は絶対許せない
  • 自分はもっと皆から評価されるべきだった

これらの思いは、心を重くします。

その重くなった心は、新しいことを受け入れられなくなる

この執着を手放すには──

  • 自分の“正しさ”を疑う
  • 他人の“未熟さ”を許す
  • 自分の“未熟、未完成”を受け入れる

これらは、精神の断捨離であり、断捨離された心には、必ず新しい風が吹き込みます。

身ぎれいに生きるとは、美しく生きることです。

それは、見た目の話ではなく、在り方の話

  • 余計なものを持たない
  • 必要なものを大切にする
  • 他人に迷惑をかけない
  • 自分に嘘をつかない

これらは、生活の美学であり、その美学を持って生きる人は、年齢を超えて魅力的です。

人間関係もまた、大胆な整理が必要です。

  • 疎遠になった人
  • 会うtたびに疲れる人
  • 利害だけでつながっている人

これらの関係は、心のスペースを不法占拠する元です

それらでスペースが埋まっていると、新しい出会いは入ってきません。

人間関係の整理には──

  • 距離を置く
  • 感謝して手放す
  • 必要なら、静かに終わらせる

残った関係こそが、これからも本当に大切な人との絆になります。

身ぎれいに生きるとは、今を生きることです。

過去に執着せず、未来に怯えず、今に集中する。

  • 今、何を感じているか
  • 今、何をしたいか
  • 今、誰といたいか
  • 今、何を手放したいか

この問いを立てることで、現在の自分が確かな輪郭を持ち始めます。

その輪郭を持った自分は、これからの人生の舵を自身で握れるようになるのです。

  • モノを減らしていますか?
  • 記憶を整えていますか?
  • 執着を手放していますか?
  • 人間関係を見直していますか?
  • 今に集中できていますか?

この問いを立てるだけで、身ぎれいの技術は始まります。

ここで得た技術は、これからのあなたの百歳人生を軽やかに導いてくれるものになります。

挑戦し続ける精神力に必要な技術とは?

挑戦は一度きりではありません。

続けることこそ、百歳人生の醍醐味。

百歳人生航路の次回は、挑戦を“習慣化”するための精神力強化技術を探ります。


                                              By  百瀬 代次郎

本稿は、2024年の記事ですが、ブログ全面改装のため再編集したものです。

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